”納得して”学習を始めるということ

足立区東和にある学習塾「個別学習ナーダロア」です。
蒲原中・東綾瀬中・第十二中・東渕江小・北三谷小・東綾瀬小の生徒が多く通う、地域密着型の個人塾です。

本日は、本人が”納得して”塾に入ってくることの重要性を話したいと思います。

「期待感」を持ってスタートを切れるかどうか

学習塾で学習習慣をつくる時に、最も大事なこと。

それは、本人が「変わりたい」と思っているかどうかです。

”覚悟”のような大それたものではなく、
「塾に入ったら成績上がるかも」という期待感です。

「やってやろう!」とワクワクしていること、これが一番大事なんです。 

同じ学年、同じ成績、同じ課題を抱えていても、
この一点によって、学習習慣づくりの完成度は大きく変わります。


「変わりたい」と思っている子の場合

入塾の時点で、
「苦手を克服したい」
「今のままでは嫌だ」

そんな思いを持っている子との合意形成は、決して難しくありません。

この場合、私たちがやるべきことはシンプルです。

・気持ちが冷めないように声をかける
・努力が途切れないように伴走する
・小さな前進を一緒に確認する

無理に引っ張る必要はありません。
見守り、見届けることで、
学習習慣は自然と形になっていきます。


”納得して”いない子の場合

一方で、保護者や友人の誘いで渋々入塾する場合や、
本人が十分に納得しないまま入塾した場合には、
我々のやるべきことはまったく変わります。

このケースでは、
いきなり勉強の話をしても、
ほとんど意味がありません。

まず必要なのは、「勉強に力を注ぐこと」そのものへの合意です。

この合意形成を”学習指導しながら”作っていくことが、思いの外難しいものなのです。


合意形成は「説得」ではない

ここで誤解されがちなのが、
合意形成=説得、という考え方です。

頭ごなしに正論を伝えても、人は納得しません。

特に、これまで勉強でつまずいてきた子ほど、

・できなかった経験
・否定された記憶
・言うことを聞かされた苦痛

そういったものを抱えています。
この状態で

「将来のため」
「今やらないと困る」

といった言葉を重ねても、心は閉じてしまいます。


なぜ、時間がかかるのか

合意形成に時間がかかるのは、
その子が怠けているからではありません。

勉強に向き合うということは、
過去の失敗や苦手意識ともう一度向き合うことでもあるからです。

それだけじゃありません。
勉強をすることによって「今やっている楽しいこと」を中断しなければならないのです。

そこの合意なしでは、たとえ3時間机に向かっても効果はほぼゼロに等しいです。

だからこそ、時間がかかるのは当たり前です。

遠回りに見えるこの工程を飛ばすと、あとで必ず行き詰まります。


ナーダロアが大切にしている判断

ナーダロアでは「早くやらせること」よりも、
「納得して進めること」を優先します。

その途中には学習の量がなかなか増えない時期もあります。
そもそも学習習慣は、無理やり押し付けるものではありませんから…

だからこそ、本人の中に

「やってみようかな」

という気持ちが芽生えた瞬間を、何より大切にします。
そう思えたタイミングを逃さずに、初めて生活の中に入り込みます。

学習の”質”も、”量”も、すべてはこの"合意"の上に成り立っています。
合意形成とは、その入り口を一緒に探す作業です。

学習習慣づくりでつまずく多くのケースは、
この合意形成を飛ばしてしまった結果です。

では、もし本人がまったく望んでいない場合、
学習塾は何ができるのか。

次回は、
「学習塾にできないこと」
について、正直にお話しします。