「学校の授業が意味不明」の正体

足立区東和にある学習塾「個別学習ナーダロア」です。
蒲原中、東綾瀬中を中心に、北三谷小、東渕江小、東綾瀬小の生徒が通う個人塾です。

今日は、テスト後だからこそ伝えたい大切なお話です。

子ども達がよく言う「学校の授業が意味不明」という状態が、どういうものなのか。
個人的な視点から、話をしていきたいと思います。

学校の授業から脱落してしまうメカニズム

塾で生徒を見ていると、ふと考えることがあります。

なぜ、一度成績が落ちるとなかなか浮上できないのか。

よく言われる理由は「モチベーションが足りない」や「目標設定があいまい」などです。

しかし、学習指導の現場で生徒たちを見ていると、
彼らの多くが、そもそもの『構造的な落とし穴』にハマってしまっているのだと分かります。

そこで今回は、その『構造』に目を向けて、その脱却方法まで提案してみたいと思います。


学校の授業を「不意にしてしまう」という問題

定期テストで毎回平均点以上を取れる生徒でも
「毎日家に帰って復習する」
「明日の授業を予習する」
ということを習慣にしている生徒は多くありません。

なぜなら、彼らの多くは「授業内容の60~70%を授業時間内で理解して家に帰っているから」です。

つまり、学校の授業をきちんと理解できていれば、難なく平均点には届く構造になっていると言えます。

一方で、成績が低い生徒にありがちな特徴の一つに、
「学校の授業をほとんど理解できていない」というものがあります。

では、どうしてそのようなことが起こるのでしょうか。

彼らが理解できないのは、単なる能力による問題なのでしょうか。


学校の授業は「連続ドラマ」である

ここで重要なのは、学校の授業の構造です。

学校の授業は基本的に「前回の続きから始まる」ようにできています。
①前提→②基本→③応用→④発展というように、理解が積み重なる構造になっているのです。

つまり、もし①を理解できていないと、
②は「少ししか分からない」
③は「ほとんど分からない」
④は「意味不明」

という状態になります。

これは、小人数制だろうとレベル別であろうと、
集団授業では避けられない、構造的な特徴です。

たった一回の聞き逃しが、
その後の理解に連鎖的な影響を与えてしまうのです。


途中から始めてもどうせ分からないし…

私がこのことを考えるきっかけになった出来事があります。

3歳8か月になる私の息子が、最近急に仮面ライダーを好きになりました。
それは1シーズン前の作品「仮面ライダーガヴ」というもので、全部で50話あるそうです。

息子は家に帰るといつもどこかの回を見ています。
私はその光景をよく目にしているので、嫌でも登場人物くらいは自然に覚えてもよさそうなものですが……

不思議と、全く覚えなかったのです。

理由はおそらくこうです。

心のどこかで
「最初から見ていないと、どうせ分からないだろう」
「今さら途中から見てもなあ」
という感覚があったから。

するとどうなるか。

家で仮面ライダーが毎日のように流れていても、まるで『雑音』のようにしか聞こえず、
理解しようとする思考そのものが働かなくなるのです。

そのことに気付いた瞬間に、ゾッとしました。

「もしかしたら、これと同じことが学校の授業でも起きているのではないか」

人間の心理的な傾向

人は、「途中から始まった物語を理解しようとしない」という傾向があります。

心理学的には、これは「認知的コスト回避」という考え方で説明できます。

つまり、「理解するのに労力がかかりそうなものは、最初から関わらないようにする」という心理です。

例えば、生徒がある授業で少し聞き逃したとして、
その次の授業は、前回の内容が頭に入っていないまま、
「途中から参加している感覚」になるでしょう。

そしてその瞬間、理解しようとする意欲そのものが下がるのです。

こうして、その単元が終わるまで、
前提条件を知らないまま、途中参加させられる苦しみ
の中で授業を受けることになります。

そして、いつしか授業中にうわの空&考え事&落書き…

これでは、なかなか浮上できません。

塾で起こるもう一つの問題

この状態になってしまうと、つい個別指導の塾に頼りたくなりますよね。
しかし、気を付けなければなりません。

個別指導で授業を受ける多くの生徒が、

「塾で教えてもらって分かった」

「学校より分かりやすい」

「学校の授業は意味ない」

「塾で教えてもらうから大丈夫」


となってしまいます。

当然のことですが、これは大きな間違いです。

毎日ある「学校の授業」を無駄にしてしまっては、
学習効率は大きく下がります。

このような「学校の授業を不意にして、週に数回行く学習塾のみに頼る状態」
いわゆる『片輪走行』では、

たとえテスト前にどれだけ塾で頑張っても、

うまくいって平均点止まり

という状態になりやすいのです。

テスト後は復帰地点

では、学校の授業に復帰するチャンスはいつなのか。
また、どうすれば浮上できるのか。

一番手っ取り早い方法は、

「次のテストに標準を合わせてリスタートすること」です。

学校では、テストが終わると新たな単元に進むのが通例です。
また、前回のテストの内容は、次のテスト範囲に入らないことが多いです。

つまり、テスト明けが、まさに「分かりやすい復帰地点」ということです。

重要なのは「リセット感」

テスト明けにリスタートを決めたいなら、
その時に合わせてノートを新しくしたり、シャーペンを新調したりして、
気分も一新してみましょう。

何事も最初の一歩がキレイに決まれば、二歩目は出しやすいです。

韓国のことわざに『시작이 반이다(シジャギパニダ)』というものがあります。
直訳すると「開始は半分だ」。
つまり、スタートさえ切れれば、目標の半分は既に終わったも同然だという意味です。

気持ちも新たに、新単元に挑みましょう。

ナーダロアの役割とは

ナーダロアでは、

「学校の授業が分かるようになる」

ということをとても大切にしています。

そして生徒から

「学校の授業が楽しくなった」

という言葉が出てきたとき、
それは一つの重要な成果だと思っています。

学習塾の役割は「難関校合格を目指して偏差値をあげること」だけではありません。

「学校の授業に復帰させること」

これも、ナーダロアの重要な役割だと思っています。



学校の授業についていけず、授業中に苦痛を感じているのでしたら、

ぜひ、ナーダロアへご相談ください。